ベトナム語学習方法の振り返り~実用ベトナム語検定2級・3級の結果通知に際して~

こんにちは!Mayutaです(^^)/

2年ぶりの開催となった第4回実用ベトナム語技能検定を6月に受験してきました!

2年前までは試験が終わるとブログに試験の問題傾向とか、実際の出題問題で記憶に残っているものとかメモして残しておいたのですが、既に過去問が販売され始めたこともあり、ブログにしてもあんまり情報価値はないかな…ということで、今回は特に書かずでした(;^ω^)

2級と3級のダブル受験をしてきました。どちらも難易度的に正直そんなに差があるとは感じられず、どちらの試験時間もかなり頭を使いました。感触としてはやはりリスニングがまだまだで、これからもっと練習方法を確立して行かなければならないな、と思いました。得意だと思っていた筆記でも、知らない語彙が結構あったので、今後また本を読んだり自分で文を作ったりして鍛えていく必要がありそうです。

感触としては2級のリスニングは途中からかなり際どいな…という印象だった一方、3級は比較的聴こえる範囲が増えたような気持で取り組めました。本来であれば過去問のスクリプトを作ってじっくり研究してから臨むべきなのですが、今回それをやっている余裕がなく、結局リスニングはぶっつけ本番になってしまったので、今後また受験する際はもう少しゲンミツに…( ;∀;)

ベトナム語学習を始めて、3年半ほど経ちましたので、これを機会にちょっと学習過程を振り返ってみたいと思います(^^)/

●ベトナム語学習の軌跡

2018年1月~6月(学習開始~5級受験まで:累計学習時間60時間)

以下の過去記事にも少し書いていますが、ベトナム語を開始してしばらくは、ベトナム語レッスン初級1と初級2で文法の勉強から始めていました。とにかく全体像を掴もうと、リスニングや自分で声に出して話せるかどうか、という音声面のトレーニングを差し置いてしまい、これが今考えるとリスニングがうまく伸びていない原因になっているかもしれません…

当時インドネシア語の検定試験があったりで、学習時間としても正直あまり割けなかったところもあり、半年間で結局60時間くらいの学習時間だったと思います(少ない…)。この時、5級は不合格でした(128/200、合格点は130)

2018年7月~12月(5級結果確認後~年末まで:累計学習時間180時間)

5級の結果云々よりも、しっかりと時間をかけて学習できなかったことを反省して、後半戦は約2倍の120時間ほど学習に取り組めました。教材はベトナム語レッスン初級1/初級2はレファレンス的に使いつつ、『ベトナム語を学ぶ(細井佐和子著)』という本を新しく調達し、会話文にもトライ。

ベトナム語を始めた当初から、自主学習に加えて、有志で勉強会を開いてくれている方のベトナム語勉強会に参加しており、この本はそこにいたベトナム人講師の方も「冗談も入っていて、おもしろい内容ですね」と言っていたので、きちんと取り組めばかなり良さそうだなぁと思い続けて学習していました。

7月にホーチミンに出張に行けたり、その後もプライベートで2回ほどベトナムに行く機会を持てたので、「実際に使う」という機会を持てたことも、学習継続に役に立ったと思います。

2019年1月~6月(年始~3級・4級受験まで:累計学習時間400時間)

前年にベトナムに行った際に買い込んだ原書を読むことを始め、学習時間も一気に増えました。原書を読むことは語彙を身につける点、学んだ文法が正しく運用されている事例をたくさん見ることができる点、で非常に優れた学習方法だと思っています。

過去に英語、中国語、インドネシア語でも、原書を1冊読み切った瞬間に分かる範囲が一気に変わった、という経験もあり、ベトナム語でもそれを実践してみました。

原書を読むとなると、最初はとてもつらいです。何なら冒頭の20ページほどは、「全部の単語調べてるんじゃないか?」くらいにページが真っ赤になります(私は割とそのまま書き込んでしまうタイプなので)。ただ、辛いのは最初の数十ページだけで、その後一気に楽になってきます。

それは、筆者が使う語彙に慣れてくるタイミングがあるからだと思います。1人の人が書いている本の場合、同じような内容や同じような論理展開が何度も出てくることがあり、そうすると語彙も同じようなものを使ってくれるので、「あぁ、これはそういえば何度も出てきたな」ということで、読み進めること自体が語彙の復習になってくれるわけです。

ということで、原書を読むようになってからは、単語帳や単語集というのを使わなくなりました。

原書の選び方ですが、自分の好きな分野で、薄めのものを選ぶことがお勧めです。できれば、小説は避けた方が良いです。小説の用語というのは、情景描写を含めて本当に語彙の範囲が広く、上記のように同じ語彙が何度も出てくるとは限らないので…一番良いのは、自己啓発系やビジネス系の本でしょう。この場合、論理展開や構成が安定しているので、読み進めやすいと思います。

また、この期間はネットでベトナム語の新聞記事や雑誌記事にもチャレンジしていました。

検定本番は4級は割と自信あり、3級はいまいち…という感覚でした。

結果は、4級は合格(156/200、合格点140)、3級不合格(120/200、合格点150)という結果でした。リスニングは相変わらず弱く、筆記依存が否めない結果でしたが、学習方法を考えれば当然のことかな、とも思います。とにかくよく読みました。

2019年7月~12月(3級・4級受験~ベトナム留学まで:累計学習時間1080時間)

突然ですが、2019年上半期をもって、9年3か月勤めた会社を辞めました。笑

元々語学業界に興味があったこともありますが、ベトナム面白そう!という好奇心に抗えず、退職を決意。その後せっかく久々にフリーになったんだし、ついでにベトナムに留学してしまおう、ということで、3か月(の予定が結果6か月に)の語学留学に旅立ちました。

直前に受験した日本のベトナム語検定の試験の結果をすぐに確認でき、現地でもすぐにホーチミン市人文社会大学の試験に取り掛かりました。同時に、普段のレッスンでは、ベトナム語で説明をしてくれるレベルから始めたので、毎日ベトナム語を聞き、自分でも話す機会があり、これまで練習不足だった音声面の穴が一気に埋めていくことができました(とはいえ、まだまだ読解力の方とレベル差があると思います)。

ちょっと古い情報になってしまうかもしれませんが、ホーチミンで受験できる(今はオンラインでもできるとか?)ベトナム語能力試験については、以下の過去記事をご参照ください(^^)/

留学期間ということで、毎日ガッツリ勉強できましたので、半年で一気に680時間ほど学習時間を積み増しできました。

試験では、2019年7月B1⇒2019年9月B1⇒2019年11月C1、という感じで推移し、無事目標を達成して帰国できることになりました(^^)/

2020年1月~2021年6月(帰国~ベトナム語検定2級・3級受験まで:累計学習時間1300時間)

帰国してからは学習時間が一気に減りました…ベトナム語を完全に辞めたわけではなく、実は語学学校でベトナム語を教えることになったので、資料の準備や説明のための練習をしたりする時間はそれなりにあったのですが、自分のレベルを上げるため(とはいえ、基礎も大事なので、効果はゼロではないと思いますが)の学習というのにかける時間はかなり減りました。

コロナで出張や旅行でベトナムに行けなくなったこと、2020年のベトナム語検定の延期がきまったこと、等もありますが、若干燃え尽き症候群になった自分を律しきれなかった、ということに原因があります( ;∀;)1年半で220時間というのは、ちょっと悲しい数字です。

今は仕事で英語と中国語、インドネシア語もたまに教えている他、管理の仕事でポルトガル語やタイ語の方にも理解が無いといけなくなっているので、そちらの学習に時間を割いています。

そんな中今回久々の受験となりました…

●第4回実用ベトナム語技能検定試験2級・3級の結果

足掛け3年半ほどの学習となりましたが、今回の試験は…ダブル合格!をめちゃくちゃギリギリで達成しました( ;∀;)(仮にも講師やってるので、当たり前なんですが…)

1年に1回の機会なので、受かっていてほっとしました。来年は1級が新設されるか不明ですが、1級と2級のダブル受験にして、2級も9割近く取れるうにしたいと思います。特に、リスニングのレベルはまだまだ足りないなぁという感じなので…

ということで、かなり長くなってしまいましたが、また次回お会いしましょう(^^)/

ベトナム語学習方法の振り返り~実用ベトナム語検定2級・3級の結果通知に際して~」への5件のフィードバック

  1. MAYUTAさん。はじめまして、逢見と申します。
    ひょんなことからMAYUTAさんのブログに辿り着いたのですが、
    正直な所、こんなすごい人もいるんだぁと純粋に驚いています。
    私も語学は大好きで、英語、スペイン語は話せます。その上でベトナム語を数年前から勉強しており、2年間ホーチミンに住んでいた経験もあるのに、まだまだ6級レベル、5級は昨年不合格。今のままでは今年も厳しいです。

    流石にMAYUTAさんのようには成れないとは思いますが、少しでも秘訣を学べられるようにブログを読ませていただきますね。引き続き、応援しています。

    いいね: 1人

    1. 逢見さん
      はじめまして!コメントありがとうございました!最近あまり更新できておらず…また今年から頑張ります!

      とんでもないです!色々行ったり来たりで、だんだんと保持するのが難しくなってきました…

      ベトナム語はかなり難しいですね!ベトナム語検定も、6から5、5から4のジャンプがかなり大きいと思います。回数も経ってきたので、だんだんレベル感も落ち着くと思いますが。

      5級以上はやはりかなりの量をこなしていること(その結果の語彙力や運用力)が求められると思いますので、知識面ではベトナム語でかかれた書籍が売られている本屋(都内ですと新宿の紀伊國屋や四谷のベトナム本屋さん)で、薄めで内容がシンプルなもの(ビジネスか、自己啓発関連が良いかと)を一冊読んでみることをおすすめします!その過程で文法事項も語彙もしっかりしてくると思いますので。

      音声面はYouTubeで、最近は自動字幕がしっかりしてますので、何かの分野で入門者講義系の動画を探して、5分くらいのものから初めてみると、良い耳の訓練にもなると思います!

      今回から過去問にスクリプトがやっとつくようになりましたので、そちらも取り組まれると良いと思います‼️

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逢見篤太 への返信 コメントをキャンセル