こんにちは!Mayutaです(^^)/
さて、英語編①が大分長くなってしまいましたが、続いて後半を書いていきたいと思います。
英語編①でも触れましたが、よーく話に出る『中高6年英語を勉強したのに…』というのが、多くの日本人の英語学習体験だと思います(私もそうでした)ので、ここから先は「インプット型学習に一定時間費やしたことがある」ということを前提に、足りていないアウトプット型学習の方を中心に話をしたいと思います。従って、対象はやはり大学生以上(高校卒業以上)になります。
とはいえ、中高取りあえず授業には出てたけど…という漠然とした1,000時間ではやはりダメだと思いますので、必要な知識のところで不足があると感じる場合は、基礎語彙力の他、文法を意識した学習も再度行う必要があります。
「アウトプット型学習でやり直す」というのも可能だと思いますが、基礎語彙力をつける、文法を学び直す、というのはインプット型学習の方が日本では勉強しやすいと思います。受験英語対策本をはじめとし教材が豊富であること、等、学習環境がアウトプット型に比べ優れたものが安価で手に入ると考えるからです。
「独学する」場合も、通常の日本の教育課程を経ている場合(今はどうかわかりませんが)、どうしてもインプット型の学習の方が得意、というか、慣れている(つまり、相対的に「速い」)と思います。
・「英語ができる」の定義づけ
・英語ができるまでに必要な時間
・英語ができるようになるために必要な知識、技術
・英語ができるようになるための訓練方法
・英語ができるようになるために必要な知識、技術
まずは、どのような知識・技術が必要かについて書いてみたいと思います。
また横道にそれるような話になりますが、外国語を勉強するとき、まずは「英検2級レベル」というのを目指して学習しています。試験が英検のように整備されていればよいのですが、どの外国語も同じように試験があるとは限らず、その場合はペースを図るのにものすごく苦労しています…(; ・`д・´)
「英検2級レベル」を目指す理由ですが、それは、この程度のレベルを境に「辞書があればどうにかなる」レベルに突入すると考えているからです。そこまで到達すれば、あとは語彙力と(正しい)運用トレーニングの2つで、時間を掛ければ掛けるだけ伸びていく状態です。
恐らく、インプット型で800~1000時間くらいじゃないかなぁと思っています。とにかく語彙に集中しての合格であれば、もっと早いかもしれませんが、使用されている文法理解(長文をしっかり読める力)等含めて考えれば、妥当な時間かなぁと。
進捗確認にも試験というのは非常に役立つツールですので、是非活用してみてください(^^)/
さて、英語ができるようになるために必要な知識、技術というのは、どのようなものになるでしょうか。『あたりまえでしょう』と思われるものが多いかもしれませんが、列挙しておきたいと思います。
- 人・文化への興味関心
- 挫けぬ心
- 応用力 ≒ 関連力
- 文法知識(高校の学習範囲まで)
- 語彙力(1,000~2,000語⇒3,000~5,000語⇒8,000語)
- 想定力
上記ですが、大事な順番に並んでいます。『大事なのは文法と語彙じゃないのか…』と思われるかもしれませんが、それだけでは確実に不十分です。『文法と語彙を習得するためのモチベーションか』と思われた方もいると思いますが、そんなところです。
では、順番に見ていきます。
①人・文化への興味関心
皆さん、何故英語を話せるようになりたいか、明確な目的・目標がありますか?
『キャリアアップに』、『旅行した時に話したいから』などが多いのかもしれません。その目的・目標において、具体的な自分の姿をイメージできますか?
『取引先と商談している自分』、『旅行している際にお気に入りのグッズの情報を店員に確認している自分』、何を考えて、何を話していますか?その会話から、どんな情報を入手して、どんな人間関係を築こうとしていますか?
このイメージが持てる場合は、目的・目標として正しい設定になっていると思います。『あれ、何話そうとしてるんだろう』と止まってしまう場合は、恐らく別の興味関心を持たないと、英語学習(その他の外国語も)はめちゃくちゃ辛いです。
私は「語学学習自体が相当に好き」というちょっと変なモードになってしまっていますが、元々海外ドラマをはじめとする文化に興味があったのが英語学習を深めた要因です。そのくらい英語が好きな私ですが、語学学習はめちゃくちゃ辛いです。
学習を進める中、その時々の自分の目標と現実のギャップにぶち当たるたびに、「わからない、話せない、つらい」と思ってます。かれこれ6,7か国語分は同じ思いをしていて、一向に慣れません、が、続けられています。
そういったときにこそ『あの人と直接話してみたい』、『あの映画、英語で理解したい』といった目的・目標意識が支えになりますので、是非、再度勉強する際に、自分の目的・目標について考えてみてください。
②挫けぬ心
皆さん、人前で間違えるのは好きですか?
『はい!』という人はきっと稀だと思いますが、語学学習においては『間違えたらラッキー』くらいに思うとよいと考えています。
恐らく、平均的な英語学習者の人の100倍間違えてきましたし、それを6,7か国語分やっておりますので、ざっと計算しても、平均的な英語学習者の人6~700倍は間違えています(*ノωノ)
挫けそうになることも山ほどありましたが、①の人・文化への興味関心が支えになったこと、今では『失敗するのなんて当たり前』と思っていることもあり、大分折れなくなりました(でも、辛いことは辛いです)。
『失敗を恐れない』というのは、なかなか難しいことです。「子供は語学の天才」、「子供のように言葉を覚える」というのもよく聞きますが、私は大人が子供より語学学習の才能がないとか、劣っているとは全く思っていません。むしろ、大人の方が速いことの方があると思います(2,3歳で言葉が大人並みに話せる子供は相当低い割合しかありえません)。
子どもにあって大人にないもの、それは「興味関心」と「失敗を恐れない姿勢」の2つだと考えています。「子供のように言葉を覚える」は、「シャワーのように英語を浴びる」ということではないかと思います。
③応用力 ≒ 関連力
基礎より先に「応用力」を持ってきてしまいましたが、これは「力」というよりも「意識」と書いた方が正確かもしれません。
先の「子供との違い」にも関わりますが、皆さん大人が子供と違う点は何だと思いますか?先ほどとは逆で、「大人にあって子供にないもの」です。
それは、「(別分野での)知識と経験」だと思います。
子供は確かにスポンジのように知識を吸収することができるかもしれません。それゆえ、「シャワーのように英語を浴び」て英語を覚えることができてしまうかもしれません(『それは生存本能で、母語を早急に覚える必要があるからかなぁ』、と個人的な整理をしてます)。
『大人になると記憶力が落ちて…』というのが本当かどうか、私は脳科学者ではないのでわかりませんが、「子供と同じ方式が取れなくなった」ということはあっても、「記憶力が圧倒的に落ちる」ということは、あまりないんじゃないかなぁと思います。
それから、投入時間の分析もあまりなされていないかと。大人は色々なことに時間を使わなければならないので、子供ほど集中的に時間を投入できていない、ということも「大人と子供の記憶力(記憶量?)」の違いといえるかもしれません。
さて、また横道に逸れてしまいましたが、大人になってからは、「応用しようとする意識=関連付けようとする意識」がいろんな場面で役に立つと思います。
英語の枠を越えて、是非色々な知識・経験と結び付けて英語を学ぶことを意識してみてください。これは、私も大学で第二外国語のフランス語、その後の外国語学習を通じ初めて意識できるようになったことで、英語を学んでいるときはあまり強くは持てていませんでした。
ほんの一例ですが、「英語は理系科目」と思っていた理由の一つに、『英語の文型は数学と似てる』と考えていたことがあります。「SVCの文型はS=C」、「等位接続詞の前後は同じ要素の並列」など、『数学っぽいなぁ』と思って覚えていたことが多かったです。
④文法知識(高校の学習範囲まで)
漸く英語っぽい話に入りました…!もはや見出しが全てを物語っていますが、文法知識については、やはり高校の学習範囲まではきちんと押さえておく必要があります。英文法については、大学受験を終えてから先、特に個別に勉強した記憶はないのですが、英語を読む・聴く・書く・話す際に必ず運用している知識なので、何かしら英語を勉強する際に思い出す機会はたくさんありました。
ちなみにですが、英語程文法が理解しやすい&コンパクトな言語は、今のところ他にありません。新しい言語を学ぶ際に、ほとんどの場合英文法に紐づけて考える癖がついていますが(今は、ベトナム語⇔中国語、ベトナム語⇔インドネシア語などもあり得ますが)、シンプルかつ体系立っているので、英語に沿って整理すると、上手くまとまるなぁ、と思っています。
また、日本の本屋に行くと、文法の勉強のための書籍がこれだけあるのもすごいなぁ、と毎回思います。今では中国語もたくさん種類があるとおもいますが、東南アジア言語はまだまだ限りがあります。
『文法の復習って何すればいいの?』という方は、是非本屋にいって手に取ってみてみてください。正直、どの本を買っても外れはないと思います(それくらい、平均的なレベルが高い)。また、社会人向けのコーナーだけでなく、高校生向けのコーナーでもいい教材に出会えると思います。
私が高校生だったのは、もう18年も前の話なので、教材が古いかもしれないですし、新しいものがさらにたくさん出ていると思いますが、『これは役立った』と思う文法勉強用の本をいくつかご紹介したいと思います。
高校生の時の指定教材でした。当時もコンパクトで、ゆるーい挿絵の説明がわかりやすいテキストでした。レファレンス的な一冊としてもお勧めですが、読んで全体を俯瞰するのにも最適です。
最新版は第七版とのことでしたが…私の時は第二版だったかな…笑

こちらは問題集よりですが、「正しい英文を選ぶ」というトレーニングを通じて、アウトプットに必要な基礎体力をつけることができるかと思います。「1000」と聞くとぎょっとするかもしれませんが、確か700くらいの問題数でもあったと思いますので、そちらを選ぶのもありだと思います。

現在ホーチミンで、社会人の知り合いに英語を教えているのですが、『日本で何か教材を買ってきてほしい』と頼まれたので、戻ってくる空港への道すがら、本屋で適当に立ち読みして見つけた一冊です。良いなぁと思った点は、①「書く・話すための英文法トレーニング」とある通り、アウトプットを意識した構成になっていること、②使用されている例文・英文が社会人向けであること(実用的な内容で英語を学べそう)、③上記で紹介したForestの要素、語法1000の要素をそれぞれ持っていて、社会人向けにコンパクトになっていること、の3点です。
実際に使って指導していますが、学ばれているご本人もわかり易く、復習にちょうど良い、とのことでした。ただ、文法の内容理解のための説明がコンパクトすぎるところもあるので、『実は中高で英語の成績はさっぱりで…』という方は、適宜誰かに教えてもらえる環境で学ぶ、Forest他のレファレンス系文法参考書と併用する、といった使い方をお勧めします。

・富田の基礎から学ぶビジュアル英文読解基本ルール編(代ゼミライブラリー)
この一冊で「英語の文法観」が変わりました。『人生が変わりました』といっても過言ではないくらい(言い過ぎ?)、ものすごい学びのあった本です。
『文型の説明なんて要らない』という英語学習者の方も結構お会いしてきたのですが、個人的には『覚えて損するわけではないし、必ず役立つ』と考えているため、自分で人に英語を教えるときには、一番最初に必ず文型については触れるようにしています(そういう話が苦手そうかどうかで、その後の教え方に混ぜる比率を変えてます)。
『S,V,O,Cって結局なんだったんだっけ?』、『単語はわかるんだけど、意味が分からない』といった経験のある方は、是非一度読んでみていただけるとと思います。学校できちんと教えてもらえなかった「英語のルール」が満載です。

⑤語彙力
さて、続きまして語彙力です。今でこそアプリで手軽に語彙力チェックができたり、自分の語彙力の管理がしやすくなったと思いますが、これもまた非常にあいまいな能力というか、『実際自分の語彙力っていくつなんだろう…』というのを、実は詳しく知りません(『5000から先は覚えてない』という感じでしょうか)。
今回の「英語ができる」のレベル感から想定すると、6000語くらいの語彙力はあったほうが良いかな、と思っています。実際、500語でも、1000語でも、2000語でも会話やコミュニケーションは可能です。とはいうものの、自分が普段日本語で話しているようなレベルと同じを目指すとすると、頻出ゾーンと考えられる1000~2000語をはみ出るところが出てきます。
『あーこれ言いたいのに言えない』、『この単語知らないから言えない』という状況が減ってくるポイントが、5000~6000語くらいではないかな、と。
とはいえ、これも厳密に分析して、自分専用の語彙集を作っていくのであれば、トータルでも2000語あれば発信は可能になると思いますが、人によってその2000語の集合も変わりますので、いろんな人の語彙集の和集合を取ると、5000語~6000語くらいになるんじゃないかなぁ、というイメージです。
さて、一例ですが、私が語彙力をつけるために使用していた教材も、少し記載しておきたいと思います。今はアプリで勉強するほうが圧倒的に便利だと思いますので、アプリ版がないか、等も探してみてください(^^)/
この教材に出会ったのは高校2年生の春でしたが、それ以降半年くらいはこの教材使って英単語を覚えていました。未だに最初の10例文くらいはその順番で言えますかね。
この教材の質が高すぎて、その後フランス語⇒中国語…と勉強していますが、常に「DUOみたいな単語帳」を探していました。笑
語学教材を選ぶポイント一般に言えますが、①音声教材があること、②音声に対するスクリプトが全てあること、③多彩な話題が含まれていること、が大事で、DUOはその点全て満たしています。

スマホもアプリもなかった時代の、唯一のデジタル教材でした。ちょうど高校2年生で初めてデスクトップのパソコンを買ってもらったので、このサイトを見つけてからはパソコンつけたら必ずHPにアクセスしてポチポチクリックしてゲームする…というのを繰り返していました。大学入ってからもたまにやっていたかも?
8000語まで収録されており、全部習得すれば一気に語彙力は十分です。(久々にやってみようかな)
~番外編~
スマホ時代となり、『紙の辞書なんて使う人いるの?』と思う人もいると思いますが、紙の辞書は読むにはもってこいです←
世の中には辞書を読む人が少なからずいますが、私もその端くれです。『辞書読む時間がないので、会社辞めます』といって、冗談ととってもらえなかったことがあり、そのくらい普段から読んでます。笑
とはいえ、この習慣は大学に入ってからで、それまではやっていませんでした。
⑥想定力
さて、漸く6番目です…!ここまで読んでくださって方はお気づきかと思いますが、英語編②も大分長くなりましたので、最後の章は英語編③でお送りします…!
『②くらいで気づいてたよ!』という方は、想定力ばっちりですね。笑
基礎力ができてからは、その基礎を使って反復練習を行うことになります。その過程で基礎力がさらに伸びたり、副次効果もありますが、反復練習を行う際に、または、そもそも反復練習の内容を決める際に、一番大切なことは何だと思いますか?
それが、「想定力」です。
皆さん、日本語のネイティブですが、『今から顧客向けにこの商品のプレゼンして』と言われて、すぐに出来ますか?5%くらいの人は、すぐできちゃうかもしれませんね。多くの人が、「日本語のプレゼン」では相当に用意をして臨む、または、臨みたい、と思っているのではないでしょうか。
プレゼンでも『彼はプレゼンのセンスがあるからなぁ…』という話をよく聞きます。もちろん、気質としてあっているあっていないはあるかもしれません。ですが、プレゼンがうまい人というのは、相当に周到&入念な準備をしたうえで臨んでいるでしょう。長年やっていることで、即興力も上がっている場合もあると思いますが、新しい商品や違うターゲット層などの時は、恐らく再度リサーチと準備を怠らないはずです。
英語も実は全く一緒なんです。『よくあんなに話せるね』と言われても、『うーん、このシーンは結構前にイメージトレーニングしてたんだよね』とは言わないのですが、実際には多くのケースで『こう言われたらこう返そう』という事前のイメトレとパターンが一緒のケースがほとんどなんです。
プロスポーツ選手とアマチュア選手の差は、一つにはイメージトレーニングの鮮明さなんじゃないかな(そうであってほしいな)と思っているのですが、語学もイメージトレーニングを行う能力、想定されるシチュエーションをたくさん作りだす能力=想定力がとても大事です。
これは英語編③で記載しますが、『脳内妄想英会話』というのを19歳くらいの時からやっています。最初は2往復も話せれば十分でしたが、その後上達してくると、15分くらい出てこれません←
ということで、最後のkey「想定力」についてでした(^^)/
【英語ができるようになるために必要な知識、技術】・文法や語彙力の前に「興味関心」、「挫けぬ心」、「関連させる意識」の3つを準備しましょう。「子供のように語学を学ぶ」は英語に晒されている時間の問題ではなく、マインドセットの問題で、実際に大人にでもできることです。
・文法や語彙力については、まずは「高校卒業レベル=英検2級」を目指しましょう。
・具体的なトレーニングを始める前に、「想定力」を働かせることを意識しましょう。語学学習の幅が広がるうえ、「ペラペラ話せる」機会が圧倒的に増えます。
以上、また長くなってしまい、延長戦突入になりますが、英語編③はまた明日書きたいと思います!
それでは(^^)/

Chao とてもためになりました。Mutaさまも挫折を経験されているのですね。私も毎日が挫折ですが、勇気が出ました!一般的に記憶力は大人になると衰えると言われていますが、大人になっても脳は進化しているように思います。脳内妄想英会話楽しそうですね。楽しみにしています。
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masterpiece2019さん
ありがとうございます!はい、大学入学直前のニューヨークでは、相当に挫折しました。今も日々挫折を繰り返していますが、よい機会だと思ってめげずにやっています。
単純記憶の機能は落ちるのではないかと思っていますが、それ以上に記憶法ができてくるはずなので(もちろん、訓練していることが前提になるかと)、それを知ることも大切だと思いますね。記憶の癖も人によって異なりそうですので、語学学習を通じて「自分を知ること」も大事かと思います(^^)/
大分長引いておりますが、英語編③もすぐに書くように致しますm(__)m
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