こんばんは!Mayutaです(^^)/
ホーチミンに来てほぼ2週間が経ちました。2週目の今週は平日5日間連続で授業もあり、ちょっと疲れました。笑
ラッキーなことに、渡航後すぐのこのタイミングで、ベトナムで開催されているベトナム語能力試験(Thi Năng Lực Tiếng Việt)が開催されたので、3か月のスタート時点の状況を図るべく、27日土曜日に受験してきました( `ー´)ノ
記憶が新しいうちに、出題内容と試験形式について簡単にまとめてみたいと思います!(^^)!
①ベトナム語能力試験(Thi Năng Lực Tiếng Việt)とは?
ホーチミン市国家大学人文社会科学大学に属しているベトナム語学科がベトナム語を学ぶ外国人向けに作成・実施しているベトナム語の試験です。欧州のCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の基準に倣ってA1~C2にレベルが認定されます(フランス語でいうDELF/DALFですね)。
成績照明が同大学から発行され、これが大学への選考基準になっていたり、ベトナムにおける企業就職の条件になっていることもあるようです(一応国家資格にあたるそうです)。
2019年時点で、累計6,000人ほどが受験しているそうです。毎回100人超の受験で、年間1,000人に満たないくらいの受験になるでしょうか。日本の実用ベトナム語技能検定試験と比べてどちらが多いでしょうか…?
②いつどこでどうやったら受験できるの?
試験は年間でスケジュールが決まっており(2019年度はこちら)、奇数月+4月の計7回の開催があります。次の開催は9月21日に開催予定となっており、個人的には3か月の進捗を図るうえでちょうどよいタイミングになりそうです(‘ω’)
受験地ですが、恐らく同大学でしか受けることができないのだと思います。どう探しても他の地域で受験ができそうな情報はありませんでした。韓国の大学で一部本試験を取り入れているところがあるそうです。
受験した感想ですが、一部コンピュータベースの試験になっているものの、運営はかなりアナログというか、本当に大学の期末試験の一つのような運営でしたので、ベトナム国内の他の地域でも実施されているとは、やはり考えにくいです。笑
費用については2019年時点では1,000,000ドン(約5,000円)です。また、対策講座も別で設けられており、A1/A2(初級)、B1/B2(中級)、C1/C2(上級)の3区分で対策をやってもらえるようです(学内試験のようなものなので、特にライティングと口頭試験は効きそう…笑)。
③試験科目は何があるの?
試験は聴解・口頭試験・読解・作文の4つのパートで構成されています。口頭試験を除いて1時間の試験になります。口頭試験は1人の受験時間は大凡10~15分程度です。
また、聴解と読解の2つはコンピュータベースの試験となっており、試験後すぐに結果を確認できます(これは嬉しい!)。恐らく対応パソコンの教室に限りがあるからだと思いますが、科目の受験時間は人によって異なるようです(それが故に作文の問題は回収されますし、試験時間はほぼ合間無しです)。
私の受験スケジュールは以下のようになっていました↓

国籍が韓国で表記されているのに直前で気が付きましたが、試験監督曰く「問題ない」とのことでした。証明書に国籍出るようだったら注意しないと…笑
④それぞれの試験の内容は?
まず、受講者のレベルに依らず、試験は統一のものを使用しています。従い、同じ試験を受け、得点率のレンジによって4技能それぞれと、全体の評価がなされ、対応した級として認定されることになるようです。結果は10日ほどで出てくるそうなので、結果を受領次第また報告したいと思います(/・ω・)/
さて、簡単ではありますが、受験した順番に、基本構成と実際に出題された内容についてまとめてみたいと思います。一応大学のサイトに同様の説明が載っています。が、一部updateが不十分なようで、問題数が違っていたりします。
最新情報として詳しく載っているのは、大学の教務課で購入できるTài Liệu Hướng Dẫn Ôn Tập Thi Năng Lực Tiếng Việtという冊子↓のようです。一応問題形式例も載っているのですが、なんと解答はありません。笑 40,000ドン(約200円)ほどで売っていたと思います。よく見たら内部って書いてありました。ますますここでしか受けれなそう。笑

問題形式については、こちらのリンクでも確認できるようです(2018年より前の時点での説明です)。聴解の問題数と、試験傾向・形式もやはり異なる部分あるようですので、実際に受験される方は上記の資料を見られることをお勧めします!
A.作文(Viết)
(基本構成)
3つのパートから構成されています。日本の試験感覚的に、読解の一部じゃないの?という形式の問題がパート1にあります。
Part.1 文章中単語穴埋め問題(4択形式20問/約10分間/全体の20%分)
15行程度の文章中にポコポコ穴が開いており、そこに入る単語を4つの選択肢から選ぶ問題です。どちらかというと単語の正しいスペルを覚えているか、ベトナム語特有の声調記号などをしっかり認識しているか、という側面を問う問題が大半ですので、異なる単語から正しい意味を見つける語彙力が全て、というわけではないようです。スペルに注意して勉強が必要ですよ、という出題者の意図かと思います。
見れば一発というものもありますが、慣れないうちは結構疲れそうな問題です。
Part.2 作文①手紙文(1問200word以上/約20分間/全体の30%分)
手紙の内容に応じて、受取手の立場で返信を書くという問題です。友達から、家族から、いろんなパターンがあるようですが、問題形式はほぼ毎回一緒なので、対策を立てやすい問題の一つになりそうです。
Part3.作文②説明文(1問300word以上/約30分間/全体の50%)
設問で問われている内容に対して、自分の意見を書くという問題です。経済、環境、教育、いろんなトピックが出題されそうです。こちらもおそらく形式は同じものが多いでしょうから、論理展開のパターンをいくつか決めてしまうことで対策を立てられる問題かと思います。
(出題問題)
Part.1については、学校の体育行事(体育祭のようなものだったと思いますが…)に関する文章が題材になっていました。わからない単語が多く、細かいところ分からない文もあったのですが、設問単位では単語の選択で、文脈に依らず声調記号さえ合っていれば良しという問題もありましたので、正答率はそこまで悲惨ではなかったかと思います。
Part.2については、田舎の弟(一度行ったことのあるミトー市でした!)からハノイの大学に通う兄に宛てた手紙で、内容は父母の体調が良くなく、毎日病院に連れていき、金銭的に厳しくなってきたので、休学して働こうと思うがどう思いますか、という相談になっていました。まず、読んだ瞬間に心をやられました…( ;∀;)
作文の方は弟に対して申し訳ないという気持ちと、兄さんも大学と並行して働くようにするか、親戚をあたってみるから休学の決断は止めて、少し待ってくれという感じで書いてみました。何点で帰ってくるか楽しみです!
Part.3については、先進国において外国人居住者が増えることについての意見を問われているものでした。自国の国民の労働が奪われる、社会的・経済的悪影響があるという観点から反対の声もあるが、あなたはどう思いますか、という投げかけもされていたので、恐らくこれについても何らか言及した方がよいのかなぁと思いました。
実際の作文の方は、賛成で書きました。先進国では人口減少、特に労働人口の減少が問題となる可能性があるので、一定の外国人居住者流入は必要である…とまで書いたところで力付きました。恐らく150字もいってなかったかと…そのあとは一方で留意する点もある、という段落で、設問にあげられていた反対意見に触れる文章を入れたかったのですが、敢え無くタイムアップ!
唯一この試験だけ最初に写真が撮れたのですが、試験の様子はこんな感じです↓

一教室での期末試験という感じもあります。なお、本試験は全てボールペンで受験し、選択問題の●もボールペンで書き、訂正する場合は塗りつぶした●に上から×を書いてね、と言われました。この辺も地味に要注意事項です。
B.口頭試験(Vấn Đáp)
続いて口頭試験でした。時間設定が1時間になっていましたが、待ち時間を含めての記載だったようで、実際の受験時間は1人10分から15分程度になっているようでした。
私の受験した時間帯はたまたまだと思いますが、皆さん中国からの方で口頭試験を終えて出てきた学生(結構年次が上の人が多くてびっくりしました、皆さん仕事なのでしょうか)が、中国語で「こんな問題が出た」というのを思いっきりシェアしていました。笑
中国での結婚年齢は法的に何歳かと聞かれた、とか、言っていることが全く理解できなかった、とか。一応参考程度に、と思って耳を傾けて聴いてましたが。笑
ちなみに、本試験は一応パスポートも携帯していかないといけないのですが、私の2つ前の受験者がパスポートを忘れ、友達にとって来てもらうのに10分以上費やし、試験時間がかなり押しました…笑 「これ間に合うのかな…」と思ってやや心配になりましたが、後日談(後時間談?)ですが、その後の2科目はコンピュータベースでしたので、多少遅れたとしても個別に始められるので、大凡問題なさそうでした(結果間に合ったのですが)。
(基本構成)
Part.1 日常会話問題(3~6つ程度のトピック/約2~3分程度/配点情報なし)
まずは名前の確認と受験番号の確認から始まります。番号を読み上げさせられたので、自分の受験番号を読む練習はしておいた方が良いかと思います。そのほか問われる内容として、以下のようなものが挙げられています。
- ベトナムに来てどのくらいか
- どこに住んでいるか、学校からは遠いか
- ベトナム語を勉強してどのくらいか
- 1週間にどのくらいベトナム語を勉強しているか、etc.
普段人と会ったときに毎回練習してみるとよいですね(^^)/
Part.2 意見問題①(1,2つ程度のトピック/約5分程度/配点情報なし)
続いては試験監督からあるお題が出され、それについて自身の意見を理由を添えて回答する形式です。サンプルとして以下のようなものが挙げられています。
- 一人で旅行に行くのと、家族や友達と行くのはどちらが良いですか?
- 都市での暮らしと田舎での暮らしどちらが良いですか?
- 生活の中で一番大切なものは何ですか、etc.
健康、趣味、仕事、家族などについて、個人の価値観を述べるような問題が多いようです。
Part.3 意見問題②(1つまたは複数のトピック/約7分程度/配点情報なし)
この問題もテーマに対して意見を述べる問題ですが、自分の意見を述べた後にテーマについて試験監督から質問が出されます。質問に答えられれば答えられるほどポイントは高いようです。サンプルとして以下のようなものが挙げられています。
- 趣味について
- 都市部の交通について
- ベトナムのコメの輸出市場について
サンプルのレベル感もまちまちではあるのですが、恐らくViếtの第3問のようなタイプが多いのではないかなぁと思います。
(出題問題)
Part.1については、ほぼ出題傾向通りの問題だったかなぁと思います。ベトナム語の学習歴、ベトナム語を学習する理由、週にどのくらいベトナム語を勉強しているか、等等でした。こちらに渡航して友達や先生と話してきた会話内容で十分対応可能だったかなぁと思います。
Part.2については、まず問題が聴き取れないという致命的な状況から始まりました( ;∀;) 2,3回聴いてもいまいち問題の意図を押さえきれず(レストランで〇〇の状況のとき、どうすればよいでしょうか、というレベルの理解にしかならず…)、最後は試験監督の方で問題を変えてくれました。変えてもらった結果「旅行に行くときあなたが一番重視するのは何ですか」という質問に変わり、こちらは何とか答えることができました。
散々聞き直したので、結果にどの程度影響するか、良い実験にはなりそうです。笑
Part.3については、Part.2の問題理解が散々だったからか、同じく旅行についての問題でした。「観光産業を推進することについて、あなたはどう考えますか」という質問でした。日本での例を取り、経済への影響や地方での取り組みについて簡単に答えることはできたかと思います。
こちらもひとまず結果が楽しみです(‘ω’)
C.聴解(Nghe Hiểu)
聴解と読解は同じ部屋で連続してそのまま受験となります。コンピュータベースですので、個人でサクサク(?)と進みます。現時点での実力ではいずれも結構な苦行でした…笑
聴解は4つのパートから構成されています。全体の時間は1時間で、全て1度しか読み上げられませんので注意が必要です。なお、得点は全て1問1点のようです。全部で50問あります。
(基本構成)&(出題問題)
Part.1 短答形式(15問/3択)
短い会話文が読まれ、それについて質問に応じた答えを選択する問題です。彼女は誰ですか、彼女の意図はどれですか、等等です。最初問題文も読み上げられるのかと思っていましたが、よく見たら質問文はそれぞれ選択肢の上に出ていました。。。笑
Part.2 聴解問題①(15問/4択)
会話(3つ)、シチュエーション(4つ)、説明文(4つ)がそれぞれ読み上げられ、その内容に関して回答する問題です。このあたりからA1,A2レベルの受験者は苦行になってくるかと思います…(; ・`д・´)
Part.3 聴解問題②(10問/4択)
会話(3つ)、説明文(2つ)がそれぞれ読み上げられ、その内容に関して回答する問題です。この辺で私は眠くなりました。笑
Part.4 聴解問題③(10問/4択)
説明文(5つ)がそれぞれ読み上げられ、その内容に関して回答する問題です。ここで私は寝ました。笑
有難いことに、修了後すぐに正解した問題数の確認ができます。私は21/50で40%程度の得点率でした…
D.読解(Đọc Hiểu)
読解は2つのパートから構成されており、パート毎に長文が合計5つセットされています。問題数は40問で、それぞれ1点で計算されるようです。時間は60分ですが、これも分量が相当多いなぁと感じました。。
(基本構成)&(出題問題)
Part.1 読解①(16問/4択)
400~500word程度の文章が2本入っています。1本目はA1~A2レベル、2本目はB1レベルで設定されているようですが、当日は1本目が一番理解しにくかったです。旅行に関する文章?だったのか、地名や見慣れない言葉が多くて、後半の科学系のネタの方が捉えやすい印象でした。
Part.2 読解②(24問/4択)
450word程度の文章が3本入っています。いずれもB2レベルからC2レベルの問題の難易度になっているようです。自然科学系、人文科学系の文章になっており、難易度は高いのだと思いますが、こちらの方が何の研究なのか、どのような実験結果だったのか、等、人によっては取り組みやすいかもしれません。
こちらも回答終了後に結果がすぐ確認できます。私は16/40で40%ちょうどでした…まぁ、こんなもんでしょうか。
以上、かなり長くなってしまいましたが、簡単に試験についてのまとめでした(^^)/
10日後ということで、恐らく来週週明けには結果が公表されるものと思いますので、結果が公表されたのち、今度は試験の結果・評価のされ方についてまとめたいと思います。一応ホームページではこちらで説明されているものがあります。
ギリギリB1いっているかも…という感じですが、とにかく結果を待ちたいと思います(;・∀・)
それでは!(^^)/

MAYUTAさんこんにちは(o^―^o)
読解、聴解に関しては、せんたくのみで、自分で正解を文章で書くという問題は、ない、とかんがえてOKですか?
というのも、先生から与えられる試験準備が、読解も聴解も、文章を書いて答えるんですよね…
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NANAさん
はい、読解と聴解は選択式のみです!
選択式問題は作るの面倒ですからね。私最後の1ヶ月くらい暇だったので、韓国の同級生に毎日問題作ってあげてましたが、試験に似せて選択肢作るのがなかなかホネでした😹
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