こんばんわ!Mayutaです(^^)/
前回、漢字由来のベトナム語の発音は南部発音の方が日本語に近いものが残っているのでは…という観点でベトナム語の発音~南部発音への親近感~にて記事を書きましたが、現地に来て生活してみて、もう一つ調べてみたいことが出てきたので、ご紹介します。
ベトナム語では「とても」の意味を持つ表現が幾つかあり、客観・主観の区別と形容詞の前後の位置関係の区別(前後どちらも置けて意味が違うものも)等、用法上の違いがあります。
そのうち、今回はquáについて紹介したいと思います!
・quáとは何者なのか?
まずは簡単にquáの説明から入りたいと思います。ベトナム語学習者の皆さんは既にご存じの部分だと思いますが、念のため!(^^)!
①形容詞の後ろにおいて「とても」の意味になる
この用法が今回フォーカスしたい内容なのですが、日常生活でよく耳にします。恐らく、Trời ơi!!!(「ちょっとー!」「もー!」「うわー!」等、直訳すると英語ならMy god!、中国語なら天啊!くらいでしょうか)に並ぶ頻度を誇ると思います。
Dẹp quá ! とってもきれい!「 デッ(p)↓クワー⤴」
Mắc quá ! すごい高い!「マッ(K)⤴クワ―⤴」(*)南方中心の方言です
đẹpは「美しい、きれいな」、mắcは方言ですが「値段が高い」を意味します。
quáは主観的な感情を表す表現ということで、大体耳にするときは感情のこもった大きな声で聴こえてきます( `ー´)ノ
②形容詞の直前において「~過ぎる」の意味になる
こちらの用法は、程度が一定の限度を超えていることを示しています。最近日本語では「〇〇過ぎる△△」という表現も増えてきたので、「過ぎる」といっても著しくマイナスイメージにはならなくなってきましたね。ベトナム語もこの感覚で使われることもありそうです。
quá nhiều 多すぎる 「クワ⤴ニゥ⤵」
quá khó 難しすぎる「クワ⤴ホ⤴」
③漢越語の「過」として、様々な熟語になる
②の「…過ぎる」で既に出ていますが、この単語実は元々は「過」の漢字に対応する音になり、大凡この漢字を使う熟語で日本語でも似たようなもので使われます(【 】内は漢越語)。
quá khứ 【過去】過去「クワ⤴クゥ⤴」
quá độ 【過度】/【過渡】度起こした、過渡的な 「クワ⤴ド↓」
以上が、quáの説明になります(‘ω’)
・quáのどこに親近感が沸くのか
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回あれっと思った点は、ホーチミンで耳にするquáの発音にありました。
基本的に「クワー⤴」と上昇音程でkuwaとか、kwaと聴こえる発音が通常ですが、南部の人たちの話し方を聴いているとkが脱落し、wa-ないし「ワー⤴」と聴こえることがほとんどです(頭の中で「おいしいワー⤴」と言っているベトナム人が登場してくることもあります。笑)。
日本語でも「おいしいわ」とか、「素敵だわ」とか、どちらかというと女性口調にはなりますが、似た語尾がありますね。ですが、これは実際には「とても」という感情が乗せられているわけではないので、単なる偶然でしょう。
一方で、もしkwaのうち、kの脱落ではなく、wが脱落して「カ」となるケースや、そもそもquaと書いて「カ」と読むことがある場合はどうでしょうか?元々「過」ですので、「カ」と読むことに違和感を持たない場合がほとんどでしょう。
「おいしい」+「カ」と考えたときに、おいしいの部分を「美味い」に変えてみると…
「うまかー!!!」
という福岡の方言が思い浮かんでこないでしょうか?(^^)!
これも、単なる偶然か、他に由来・ルーツがあるのかも…と思うと、もっともっとアジアの様々な言葉を覚えていかないとならなそうです。
それでは、また( `ー´)ノ

今回も非常に興味深い考察でした。
最後に「うまかー」に繋がるのは痛快ですね。
アジアの言葉のルーツってまだまだ深いんですね。
引き続き、応援しています。
いいねいいね: 1人
逢見さん
ありがとうございます!
中国語由来の語彙もアジアの言語ではやはりかなり多そうで、サンスクリットからのダイレクトがあれば、一度中国に入って漢字化されてから中国ルートで入ったケースなんかもありそうなので、今後の考察課題にしてます!
いいねいいね