ベトナム語の発音~南部発音への親近感~

こんばんは、Mayutaです。

最近ベトナム語学習の教材として、ホーチミン市人文社会科学大学が出版している教材を使用しています↓

Giáo Trình Tiếng Việt Cho Người Nước Ngoài

知り合いにレベル1、レベル2を現地で買ってきてもらったのですが、非常によくできたテキストだと思います。文法項目の説明には少し英語の記述もありますので、その説明も学習の上では役に立ちます。

このテキスト、ホーチミンで作成されていることだけあって、発音は南部発音です。日本で手に入るベトナム語のテキストは、大凡ハノイの北部発音が中心に録音されているのでは…と思いますが、この二つ結構違います。

最も大きな特徴としては、北部発音ではZ音にあたるd-/gi-/r-の発音がそれぞれ、d-/gi-はY音に、r-はR音になっていることです。北部発音を学んでから南部発音に触れると、少し違和感も感じますが、商業都市であるホーチミンが属する地域の言葉でもあり、また、中部の方たちもどちらかというとこれに近い(実はちょっと異なる部分もある)発音をする人がいるようですので、知っておくと便利かもしれません。

私が言語に興味をもつきっかけとなった本に、松本清張の「砂の器」があります。この中で、「方言周圏説」という説が出てきます(〇〇説!として本作に名前が出ていたかは定かではないですが)。音や語はある中心から同心円状に広がり、中心からの距離に応じて変化度合いが似通うのではないか、という仮説と理解しています。

ベトナムはその言語の60%あまりが中国から輸入された漢越語といわれています。韓国や日本と同じく、中国の漢字文化の影響を非常に受けた言語です。現代の標準語とされる中国の普通語も、過去の中国の発音から変化している部分が多いとも思いますが、ハノイ中心とする北部発音とホーチミンを中心とする南部発音の違いに、個人的にはこの「方言周圏説」を感じます。

例えば、ベトナム語のdu lịchという単語、漢字では「遊歴」と書きます。これを北部発音で読むと「ズーリック」と読みますが、南部発音では「ユーリック」です。「遊」は日本語でも「ゆう」でY音ですね(^^)ちなみに、中国語では游(yóu)で、同じくY音です。

他にも南部発音の方が親近感が沸く単語を紹介します(^^)/

di (移)北部発音「ズィー」南部発音「イー」日本語「い」

dưỡng(養)北部発音「ズッンッ」南部発音「ユッンッ」日本語「よう」

dự(予)北部発音「ズ」南部発音「ユ」日本語「よ」

duy(唯)北部発音「ズイー」南部発音「ユイー」日本語「ゆい」

dụng(用)北部発音「ズン」南部発音「ユン」日本語「よう」

dược(薬)北部発音「ズック」南部発音「ユック」日本語「やく」

dịch(訳、易)北部発音「ズィック」南部発音「イック」日本語「やく、えき」

上記ですが、中国語も発音がほぼY音になっていますので、現代の普通語でも共通点は残っているようです(‘ω’)

ここで湧いてくる疑問は、「北部発音はどこから来たのだろうか…」という点ですが、こちらは今後の学習の中で答えを探してみたいと思います!

それでは( `ー´)ノ

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