Dying of curiosity

こんばんは、またしばらく間があいてしまいました。

この間、ベトナムに再度旅行に行ったり、中国語検定を受けたりしたので、そちらの記事もきちんと書きます…!

さて、今日は会社からの帰り道に池袋でベトナム料理のお店に行ってきました。5年程前からお気に入りの中華料理屋の手前に突如現れ、ちょうどその頃ホーチミンにいったばかりの時期だったので、それからというもの結構頻繁に通っているお店です。

そこの焼豚の串が死ぬほどおいしい!と思っていたのですが、今日ふと「死ぬほど…( Д)」と思ったので、辞書で調べてみたところ、ベトナム語にも同様の表現がありました。

これってどこの国でも似たように使うのかな…と思ったので、帰宅後調べてみることに…↓

同僚から、僕が死んだら地域の図書館に「Mayuta Library」として寄贈できますよ、と言われる謎の辞書の充実具合…笑 まだ勉強していない言語の辞書もあります。笑

今日こそその本領を発揮する日がやってきました…!

全ページで「死」にまつわるワードを開いています。。。悪魔でも召喚できそうなおどろおどろしい光景ですが、それぞれの言語で調べてみた結果をちょっとシェアします!

●共通する考え方

どの言語でも、プラスの意味、マイナスの意味どちらでも使うことができるようです。辞書の編集上その用例がわかり易いので選ばれているだけかもしれませんが、プラスの代表例は「笑う」、マイナスの代表例は「退屈で」といった感じでした。

●そもそも何故「死」という言葉を使うのか

「凍えて死にそう」のように実際に危険な状況であれば想像しやすいのですが、「死ぬほど幸せ」はHappily ever afterとは程遠いような…プラスの場合は「蘇るほど幸せ」とか、「復活するほどおいしい」とか、そういう方がしっくりくるような気もします(それはそれであるのか…?)。辞書をそれぞれ眺めてみると、中国語の説明に次のようなものがありました。

④形:表示打到极点(極限に達したことを表す)

「死」=「極限状態」の比喩、ということかと思います。人生の終点、端っこと考えると、確かに一番すごいところにある、という意味として使えそうな気もします。

●各言語の「死ぬほど…」

下記は辞書に記載のあった事例を含めて、「死ぬほど」の意味合いを持つ例文です。

【英語:death】to deathは死に向かっている感じが出る表現と思います。

love something to death : 何かが死ぬほど好きだ

be bored to death : 死ぬほど退屈だ

他にも、deadlyやmortallyを使った言い方もあるようでした。

【中国語:死】口語で結構よく使っている人が多い気がします。

我撑死了! : 食べ過ぎて死にそう!

高兴死了:超嬉しい!

【インドネシア語:mati】setengahは「~の途中、真っただ中」という意味。

kangen setengah mati:死ぬほど恋しい

Musim dingin di Jepang dinginnya setengah mati:日本の冬は死ぬほど寒い

(インドネシアに比べれば、ですが、ロシアに行ったらどうなるのでしょう…)

【ベトナム部:chết】喜怒哀楽どれでも使えるとのこと

sướng chết:とても幸せな

【フランス語:mort/mourir】フランスらしい?お洒落な例文も

Je suis mort de fatigue:疲れて死にそうだ

mourir d’amour:恋に焦がれる

【スペイン語:muerto/morir】やはりサッカーはそういう位置づけなのか

morirse por el futbol:サッカーが好きでたまらない

estar muerto de risa:死ぬほどおかしい

【ポルトガル語:morto/morrer】

estar morto de sono:眠くて死にそうだ

morrer de rir:大爆笑する

【ロシア語:смерт】たまたまかもしれませんが、寒くて死ぬ、は見当たらず

Я устал бо смерт:私はへとへとに疲れた

Смерть люблю слушать его песни:私は彼の歌を聴くのがとてつもなく好きだ

【イタリア語:morto/morire/morte】おもしろい言い回しが多数あったので、死ぬほど以外も

Quel ragazzo muore per lei:あの少年は彼女に首ったけである

(おそらく彼女のために死んでいる、というような直訳)

La morte della lepre e in salmi:ウサギの肉を最もおいしく食べる方法はシチューにすることである

(「死」を意味するmorteの意味の一つに『最良の調理法』というものがあった)

Uomo senza quattrini e un morto che cammina:金のない男は歩く死人

(どんな扱いなんだ…笑)

A pagare e a morire c’e sempre tempo:金の払いと死ぬのとは急がずともよい

(さすが、ポンジの生まれ故郷…)

Chi muore giance e chi vive si da pace:死者は安眠できるが、生者には安らぎが要る

(深い…)

Chi non muore, si rivede:命永らえばめぐり合う

(なんとなくマフィアな感じがする)

Si sa dove si nasce ma non dove si muore:どこで生まれたかはわかっても死に場所はわからないものだ

(これもまた響きはかっこいい)

さて、夜中にやる作業としてはあまりよろしくない内容でしたが…今日はこの辺で!

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